シナリオクエスト

突破口探し

ファルミラ
それで、ピークマン。みんなを集まらせた理由は何なの?
ピークマン
ヒヒッ。団長。そして親愛なる戦友たちよ。そしておまけだが【プレイヤー】も。
ピークマン
このピークマン様の天才的才能に打ち震える時間だ。ヒャハハハッ
ピークマン
ジャーン
【プレイヤー】
(ピークマンが手にしていた薬瓶を高々と掲げて人々の目の前に差し出した。)
【プレイヤー】
(透明な液体が瓶の中で波打っている。)
ピークマン
この私がついにグロンの治療剤を作り出したのであーる!!!
カルロネ
?!この短い間にどうやって……?!
ジュビル
…それが何か?
アーケイン
毎日作ってるではないか。
バルムン
飲んでもちっとも良くならない例の薬だろう。
【プレイヤー】
(団員の反応は冷ややかだった!)
ピークマン
キィーッ、キィッ。いや!! 違うんだ!!! この天才様を疑うな!地面にヘディングしたら誰でもそうなるんだってば!!
ジュビル
でも、本当に天才なのでしたら…
ピークマン
キィーッm、その口を閉じなさぁぁぁぁぁい!!!
ピークマン
フ…フヒャヒャ…フフ。今回は違うってことだ。プフフッ
ピークマン
団長が持ってきたあの石の欠片はみんな見ただろう。あいつを分析してみたところ…
ピークマン
欠片にかすかに見えるこの文字と、ここに使われている色で推測したところ、帝国の古の魔法ではないかとあらゆる古文書を漁ってみたのだ。クックク
ピークマン
しかし、意外にもこれがエルフの魔法と似ているという事実!人間の手垢の臭いがするが。ヒャハハッ-!……とにかく、この魔法の最も大きな用途は束縛だということだ。
ピークマン
ここを見てみろ。この欠片が吐き出す思念が見えるか?見えないだと?非常に微量ではあるが、そういうのがあるんだってば!この思念が周囲のものを見境なく呼び寄せているのだ。強制的にな!
ピークマン
例えるならば、人間の魂のようなもの?呼び寄せて、中心から齧って、弱ったところをグシャッ!と潰してしまうんだろう。グシャーッ!キ…キキキッ…
ファルミラ
ピークマン~前置きが長すぎ。それで本題は?
ピークマン
……説明ぐらいはさせてくれよ…フゥッ…
ピークマン
とにかく、これはその思念の力を散らせる薬だってことだ!!!
ピークマン
グロンがこいつにやられたんだとしたら、確実に効果があるってこと~キャッ…キャハハハハ!さあ!バルムン青年、早く飲ませてみたまえ!
バルムン
…信じていいのか、これ…….
【プレイヤー】
(バルムンは疑いの表情でグロンに薬瓶の中身を飲ませ始めた。)
ピークマン
この天才ピークマン様の作品であるからして~すぐに効果が現れるはずだ。ヒャハハッ
グロン
うぐ…う…う……
グロン
うっ…うう…うあ………ぐ…
【プレイヤー】
(苦しい表情でしばらく体を動かしていたグロンが顔を上げた。)
グロン
……
グロン
パル…ムン?
グロン
バルムン…どうした…?あれ…みんなここで何を…してるんですか?
バルムン
!!! グロン!!! 俺がわかるか?グロン!!!
グロン
う…うん、バルムン。そんなに大声出さなくても聞こえるよ。
バルムン
グロン!!!
【プレイヤー】
(バルムンは感極まった表情でグロンを抱き寄せた。目尻がキラリと光ったが、気付かなかったふりをしておこう。)
グロン
う、ん?急にどうした~?
バルムン
おまえ…おまえ、何も思い出せないのか?
グロン
ん?…何が…あ…あっ!
バルムン
グロン?グロン?! おい!!! おい、どうした!!! 目を開けろ!!!! グロン!!!
【プレイヤー】
(小さな悲鳴と共にグロンは気を失った。バルムンがぐったりしたグロンの体をしきりに揺さぶる。)
ピークマン
こりゃ…副作用かな?
グロン
う…
バルムン
グロン!!!
グロン
う…あ…あう…
ジュビル
なんてこと…グロンさんが元に戻って…そのうえ涎まで…さらに深刻になったようですね。
アーケイン
少しの間だけ正気に戻ったようではあったが。失敗か。
ピークマン
クゥ…配合は正確だったのだが。ヒィ…思ったより思念に強く捕らわれていたようだな。ヒャッ…
バルムン
じゃあ、グロンが元に戻る方法はないのか…?
ファルミラ
他の突破口が必要なのか…
ファルミラ
【プレイヤー】。お願いばかりすることになって申し訳ないんだけど、もう少しだけ私たちを助けてくれないかしら?
【プレイヤー】
(魔法陣が残っている限り、グロンに薬は効かないようだ。他の対策を講じる必要がありそうだ。)

【プレイヤー】
(ひょっとして他の手がかりが見つからないかと、再度訪れた石英洞窟の奥深くで)
カルロネ
…….
【プレイヤー】
(馴染みの顔に会ってしまった。)
カルロネ
…また、あなたですか。
カルロネ
本当にことごとく私の神経を逆なでしますね。
【プレイヤー】
(何をしていたのか聞いてみた。)
カルロネ
あなたに教える必要はないでしょう。
【プレイヤー】
(魔法陣の隅々を見回して触って何をしていたのか聞いてみた。)
カルロネ
…あなた、性格悪いですね。
カルロネ
別に何もしてませんよ。もしかしたら、グロンさんを元通りに治せる方法が見つかるんじゃないかと思って来てみただけです。
カルロネ
あなたはここに何のようですか?ファルミラに言われて来たんですか?
カルロネ
どうであれ…あの魔法陣には近寄らないでください。いくらあの力に影響を受けないといえ、ここに長居するのは良くありません。
【プレイヤー】
(カルロネは魔法陣の力に影響を受けないのか?)
カルロネ
それは私はあれに慣れていますから、ある程度のノウハウさえあれば、あのアーティファクトはそれほど…
【プレイヤー】
(!!!)
カルロネ
……!!!
カルロネ
失言です。え?それはどういう意味でしょうか?
【プレイヤー】
(…)
カルロネ
いえ?私はあれが何なのかよく…全然知りませんが?
【プレイヤー】
(……)
カルロネ
………
【プレイヤー】
(…………)
カルロネ
……あなたを呼んだファルミラが本当に恨めしいですね。
カルロネ
不注意な私の口も恨めしい……
カルロネ
わかりました。あなたが知りたいことを教えて差し上げましょう。
カルロネ
とりあえず、外に出ましょう。
【プレイヤー】
(カルロネからクエストを完了できるようだ。)